2004年4月
ライブを振り返る ボストンもようやく暖かくなってきた。快晴の静かな土曜。今週の大きな出来事はやっぱりinteroceanico(インテルオセアニコ)の ライブだろう。メンバー全員8人揃った久しぶりのライブで、ステージでみんなの顔を見ながら演奏する悦びは計り知れない。アメリ カへ来て1年経ったくらいから始めたこのプロジェクトだがやってきて本当によかったと思った。きっかけはバークリ−での初めての リサイタルだったが、今まで続けてこれたのも自分の曲を演奏しサポートしてくれるメンバーのおかげだ。同じ曲を何度もリハーサル して細かいところを詰めていくやり方はジャズのバンドにはない魅力だと思うしこういう感じでこれからもやっていけるといいなと思 う。
St. Cecilia教会前で ここ数日続いた雨もやっと止み、今日は快晴ですごく気持ちが良かった。午後少し時間を持て余したので長い間行っていなかったバー クリーの隣のSt.Cecilia教会の階段に座りぼうっとする。バークリ−の最初のセメスターから授業の合間に一人でよく来ては日なたぼ っこをしていた場所。来る度に何か思い付くことを書いたりしていたけど、2年前の春に書いた日記にはこう書いている。「いろんな ことがあまりにも早く過ぎていく。日々の感動もじっくり味わう前に次の日が来て忘れてしまう。いい曲を作りたい」本当に早いなあ。 それを書いた時の情景はしばらく忘れていたけどそのときの気持ちは今も変わらない。いつか自分が全く違う自分になると夢見ていて も結局似た日々をこれからも繰り返していくのだろうか。でも来年はもうここに来ることもないやろなあ。
Wayne Krantz at BPC (4/12/04) 今週はバークリ−のギターウィークということで昨日はWayne Krantzのライブとクリニックがあった。久しぶりに見る彼のトリオだっ たが前よりもパワーアップしてる気がした。世界のどこにもないオリジナル音楽の表層が前にも増してはっきりと現れてきたなと感じ た。決して周りに流されずひたすら自分の音楽に取り組んでる彼の音楽と話にはいつも感銘を受けるし、ぐっとくるものがある。あれ を聴いて多くの人はあのファンクっぽいのりに親しみを見い出しそこに惹かれるのかもしれないけど、あの音楽は単に首を前後に振る 以上に深いものだと思う。まあそれは聴く人によって違うのかもしれんけど、俺は彼が何をしようとしているのかもっと知りたいと思 う。そう簡単に俺ごときに分かるものではないかも知れんけど。
"Foggy Mountain Banjo" Lester Flatt and Earl Scruggs and Foggy Mountain Boys ブルーグラスバンジョーの歴史を語る上で欠かせない大名盤。高校のときにブルーグラスシンガーの中嶋さんがLPで貸してくれたのが このアルバムとの出会いだ。あのときはバンジョーのこともブルーグラスのことも全然知らなかったけどとにかくめちゃくちゃかっこ ええなーって思ったのは覚えている。このレコード以前ももちろんバンジョーという楽器は存在したけど、ここで聴けるスクラッグス スタイルと呼ばれる、後にブルーグラスバンジョーの王道的な奏法となる3フィンガーの弾き方はほぼ彼が独自に生み出したものと言 えるし、その魅力について考えるとEarl Scruggsの偉大さを再認識せずにはいられない。